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りゅう

Author:りゅう
愛媛県出身。
青年海外協力隊19年度2次隊
モザンビーク共和国マプト州の片田舎
美術隊員として派遣。
派遣期間2007年9月~2009年9月

そんなりゅうのJOCVの一部始終を、断片的にお伝えします。

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若き才能アドルフォ
長い間ブログを書かないでいると、次に何から書き始めたらいいのか分からなくなる。

今回は優秀な生徒について。
Adorfo

彼の名はアドルフォ。
レギュラーコースD組の出席番号2番。
大人しいほうの性格なのであまりよく知らなかったけれど、窯を作るときにも積極的に手伝ってくれた数少ない生徒の一人。

彼は俺もびっくりするくらい陶芸に興味を示していて、自分で土を準備して美術室に作りに来て、週末のうちに作品を作って俺に見せてきたりする。
そういう陶芸にハマった生徒は他にも数人いるのだけれど(嬉しい限りです)、他の生徒と決定的に違うのが、すごく謙虚な学ぶ姿勢と冷静な分析力。

他の生徒は、大きな作品が作れるようになって、「かっこいいだろ」的に完全に満足している雰囲気がある中で、アドルフォは少し違った。

「先生、作っている最中はいいものができている実感があるのですが、できあがってしまうと自分の作品に違和感を感じるというか、作品から興味を失ってしまいます。どうしてでしょう。」

お、こいつなんか自分の仕事に哲学を持ってそうだな。

と、感じた瞬間でした。
立ち止まって考え、それを俺にぶつけてくるということが他の人には無かったので。

そして俺はたいしたアドバイスもしないのに、俺が10教えると12くらいやってのけたりするということが続き、俺が紹介した装飾技法を俺よりも自分のものにしたりもしてる。
人のものを真似して自分の作品に再現する人は多いけれど、発展させたり自分のものにすると言う人は彼以外にはいない。

先日、電動ロクロをやりたいというのでコップを作って見せ、一通りの手順を紹介し、2,3度アドバイスをしたら、午後には結構しっかりとしたコップを一つ作っていた。
底がしまってるかどうかは分からないけれど、厚みも均一に伸びているし高台のところも絞れているしまっすぐに糸でピッて切れてるし。
苦心して作ったのか、ラインにのびのびとした勢いが無いくらいで、形にはほぼ問題なし。
なによりそれがロクロ初日だというのがびっくり。
土殺しや中心取りもできているということになる。
驚いた。

すごい吸収力と器用さ。
おそらく集中力もそうとうなもの。

初日であんなにしっかりコップを作ったという事実がすごい。
そしてそして、それに満足していない謙虚さ。

「初日でここまで作るなんてありえない。俺を含めて大学でも、こうもすぐにできた人を俺は知らない。
 おそらく、君にすごく学ぶ才能があるのか、俺にすごく教える才能があるのか」
驚きと賞賛と才能への妬みも若干含めつつ、正直に賞賛した。すると、
「多分、両方でしょう」
と返ってきたので、
「そうだね、両方だ」
ということで落ち着いた。

モザンビーク人は残念ながら、日本のような質のいい教育を受けていないのだけれど、頭のいい人、勘のいい人っていうのは確かにいる。
もっといろいろ教えたい。

kamadasi6  補修
俺の割れたツボをあげたら見事に修理した。

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モザンビーク ~人々~ | 01:51:14 | Trackback(0) | Comments(0)
理不尽な授業に疲れた一週間。
今週は同僚のマルティンシュが出張ということで久しぶりに俺が単独で授業をした。
といっても実習監督みたいなもの。

マルティンシュの出張が決まったのは先週の頭のことで、その時に今週は予定変更で実習のみの授業になることを伝えたのだけれど、誰も材料を持ってきていない。
ちゃんと伝わってなかった&そういう忘れがちな気質なんだけれど、ほぼ100%の生徒が今週実習であることを知らなかったということは、こちらにも責任があるということで。

だけれどマルティンシュは、材料を持ってきてなくて制作を始めてない生徒を欠席扱いにしろと言い、急がせるにはそれもしようがないのかと思ったけれどまるで授業にならない。
急ぐのは、今週と来週の2回の授業の間で作ってしまわなければならないからで、確かに今週の授業で作り始めてもらわなければ困る。

それでもせかすなら先週からせかし始めなければならなかった。
そういう責任を自分に感じると、ただ生徒が準備しなかったからだと言い放つことがしんどい。
無理な日程であることが事実だし、自分にも落ち度がある中で理不尽な要求を生徒に強いることはかなりの耐え難いストレスだ。
胸に大きな矛盾の塊を抱いたまま1週間過ごした感じ。

そういう感じでばんばん欠席扱いにすると生徒のモチベーションも下がるし、目に見えて信用を失っていくのが分かる。
おまけに生徒の寮に土やら木材やらを200人分放置する場所がないので、結果美術室で管理することになるのだけれど、生徒に作業をせかせばせかすほど、他の生徒の材料を盗む。
自分で準備しなくても手ごろなのがそこにあるから。
当然そのクレームも全部俺に来るわけで、それもまたストレスだ。

意欲がそんなにない生徒は土をちゃんと管理せず固くなるまで放置するから、仕方なく俺ができる限りコントロールする。
少しでも授業遅れたくないし無責任なクレームを受けたくないから。

そんなこんなで、最初から無理のある授業がもう一週間続くと思うと気が重い。
おそらくマルティンシュも出張とはいえ一日中いないわけではないので、いくつかの授業には参加する余裕があるはず。
でも彼はしない。
個人的感情で判断するのもどうかと思うけど、今は嫌いなので助っ人を頼みたくも無い。

とはいえ、俺の唇が割れてるとビタミン取れよとか、風邪気味だとうちの畑の野菜採っていいよとか、ふとしたときに親切な一面を見せると「本当はいい奴なのかも」と好きになりそうになる。
トータルでは嫌な面もたくさんあるはずなのに。

たまにいる、ダメ男とばかり付き合ってしまう女の子ってのはそういうメカニズムで恋をしているのかもしれないぞと思った。

そんな中でも、文句を言わず切り替えて作業に取り掛かってくれる生徒や、無理な欠席扱いの裏にマルティンシュの存在を感じて「先生は欠席扱いになんてしたくなかったんでしょ?」と言ってくれる生徒もいるし、基本的にいつも明るく接してくれるし「みんな先生のこと好きだよ」と言ってくれる生徒もいる。
そういうのには本当に救われる。
今は特に。

こういう経験とか思い出があると、卒業式のとき感慨深くなって俺泣いちゃうかもなあ、
なんて一瞬考えたりもするけれど、まあ泣かないでしょ。
そんなもんです。

今度はもっとまともな授業がしたいぜ。

上弦の月と夜の学校
夜の学校


モザンビーク ~隊員活動~ | 16:52:05 | Trackback(0) | Comments(0)

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